生命のつながりと、天地大父母様

今回は、生命のつながりにスポットをあて、私たち人間と天地大父母様とのつながりを深くみつめてみたいと思います。そして皆さんと共に奉揚(ほうよう)の思いを深めていければと思います。


生命を守ろうとする一途な親の思い

houyou09_1生命には必ず親が存在します。自然界を見てみると、親は命がけで子どもを生みだし、一所懸命育てます。子どもに危害を加えるものが現れたら親は自らの危険を顧(かえり)みず守ろうとします。これはどの動物もそうです。種類の違う動物たちが同じ行動をとるのはなぜでしょうか。それを本能といいますが、それは自然から頂いた心なのです。誰が教えたわけではありませんが、生命を守ろうとする一途な思いが、この自然界には溢れています。

 

人類の根源的な親とは
houyou09_2生命には必ず親が存在すると言いました。では、私たち人類を生み出した根源的親なる存在とは誰なのでしょう? 私たち天地神明奉揚会では「人類の親は地球です」と答えます。私たちは母なる地球から生まれ出てきました。この事実は、誰も否定できないでしょう。人類は地球から生み出され、地球によって今も守られているのです。
青い生命の星、地球。この地球は海を湛(たた)え、宇宙に浮かび、この中に存在する生物は五百万種以上ともいわれます。動物、植物、昆虫、菌類など、多くの生き物を抱きかかえ、空気、水、食物を与えているのです。それは、子どもを慈しむ母の姿そのものではないでしょうか。生命を守り育てる心という本能は、自然に備わった、自然から頂いた心であり、つまりは地球の心そのものだと言えます。私たちは母なる地球の中に存在させて頂き、全てを与えられ、生かされているのです。
また生命は、地球に守られているだけではなく、太陽からの光を受けて存在しています。光がなければ生命は存在できません。私たち人類は、宇宙からの恩恵と地球からの恩恵によって守られているということです。人類の生命は、地球につながり宇宙につながっています。生命のつながりが親子ですから、私たちの根源的な親は「天地」となるのです。地球は物質的な存在ではなく、私たち人類のお母様です。人類の根源の父母は、天地神明天地大父母様なのです。

天地神明天地大父母様とは、どのような存在なのでしょう
しかし今の私たちは、頭では天地が根源の親だと理解できても、心でしっかり感じることができなくなっています。親を正しく認識できないとは、なんと悲しいことでしょう。だからこそ、天地神明天地大父母様とはどのような存在なのか、そのことをしっかり理解する必要があるのではないでしょうか。
houyou09_3天地大父母様とは、天地を創造された根源の神様です。今現れている全てが結果だとしたら、そこには必ず原因があります。その原因である根源を「天地神明天地大父母様」とお呼びします。そして、根源の神様がそのお姿を現されたのが天地大宇宙なのです。根源の神様とその現れである天地大宇宙は、一体です。ですから私たちがお呼びする「天地神明天地大父母様」とは、全てを総合したお名前だとなります。天地神明という全てを包む根源の神様がおられ、そこから形ある姿で天地大宇宙が出現し、その中に地球があり、その中に人がいます。それらは決して別ではなく、全てがつながっています。全て天地大父母様に包まれ、天地大父母様の中に存在しているのです。

神様の中に存在させて頂いている私たち
houyou09_4天地神明天地大父母様は、全知全能の創造主です。素晴らしい叡智(えいち)と計り知れない力によってこの大宇宙・森羅万象を創造され、そして今も統括されています。その源の御心とはどのようなものだと思われますか? それは、限りなく慈しむ大きな親の愛、大いなる慈悲、大慈大悲(だいじだいひ)の心なのです。天地大父母様の大慈大悲の御心が自然界には満ち溢れているのです。
しかし今まで私たち人間は、地球を物質だと思い、自分勝手に採掘し、海を汚し、ゴミを捨て、様々な破壊と汚染をしてきました。にもかかわらず、天地は今も人類を抱きかかえ、守り、養って下さっています。神様とは、命を生み出し、守り、慈しんで下さる存在です。ならば、地球こそが最も身近な私たちの神様であることは明らかです。全てが天地大父母様の現れですから、地球は天地神明の神霊を宿すお母様、天地大父母様の神霊そのものの現れだとなるのです。人間の面倒を見て下さっている、最も身近な神様が地球なのです。
私たちはこの瞬間も、大生命体である地球に抱かれ、存在させて頂いています。今まで私たちは「神様は遠くにおられるのではないか」と思いました。でもそうではないのです。私たちは、神様の中で存在させて頂いていたのです。地球を深く見つめ、神様に抱かれていることを実感し、幸福感に満ちた日々を過ごされることを心からお祈りします。