至宝なる神秘の生命

「至宝(しほう)」とは、非常に尊い宝物という意味です。宝物を頂いた時、人はどんな気持ちになるでしょう。誰でも嬉しいですよね。全ての人が授かっている命が、至宝だと実感できたなら、最高の幸福が訪れると思います。今回はその生命について見つめてみましょう。


地球と繋がり宇宙とつながる私たちの生命

科学の進歩によって、遺伝子が命の情報を伝え、緻密な仕組みによって命がつながってきたことが常識となりました。私の生命はお父さんお母さんに繋がっていますが、角度を変えてみると、私の生命の中にお父さんお母さんの生命が分け与えられており、また、私の中にお父さんお母さんが存在しているとも言えます。私の生命の中には何千何億という先祖様が生きておられ、私たちはその生命を引き継いで引き継いで、今という歴史の最先端に誕生したのです。

さらにさかのぼると、人の生命の起源は地球にあります。私たちの生命は地球によって生み出され、今も地球につながっています。そして地球は宇宙とつながり、私たちの中には、地球と宇宙の生命が分け与えられているのです。

 

地球の歴史、宇宙の始まり 

地球は大きな生命を内包する大生命体です。地球初の生命誕生から人類誕生まで、約38億年と言われます。人類は生命歴史の最先端にあります。人間の赤ちゃんの誕生には38週を要しますが、これは、地球の生命歴史38億年をなぞりながら生まれるのではないかと言われています。最初はたった一個の受精卵。それが凄まじい勢いで細胞分裂しhouyou-12、魚類、両生類、爬虫類に似た形で成長し、最後にきちんと人の形となって生まれてきます。私たちの遺伝子の中には、地球が育んできた生命の歴史の全情報が入っており、38億年の進化によって人類が出てきたように、お母さんのお腹から生まれてきた私たちは、計り知れない神秘の中で生命を頂いているのです。

私たちの生命の始まりはたった一個の受精卵です。それが物凄い勢いで細胞分裂し、目や、手や、鼻になるように組み合わさっていきますが、この様相と似た現象があります。それは宇宙です。宇宙の始まりは、「ビッグバン」と表現される、一点の光から出発したとされています。物凄いエネルギー、天地大父母様の光によって宇宙は始まり、今もなお凄まじい勢いで分化し発展しているのです。そして人間の細胞は60兆。人間は小宇宙と言われるように、60兆の細胞が無数の星々を象徴しています。宇宙と人間は、生命が繋がっているのですから、似ています。人間と宇宙・地球は、親子なのです。

 

生命とは天地大父母様の慈愛(じあい)

天地大父母様は、無限に光輝く生命をお持ちであり、全てを生かす慈愛の光を放つ存在です。この宇宙もこの地球も、天地大父母様の生命の光が形をもって現れた姿であり、そこから生まれた私たちには天地大父母様の尊い光が分け与えられています。聖書には「神様がご自身のうちに生命をお持ちになっていると同様に、子にもまた、自分のうちに生命を持つことをお許しになったからである。」とあります。神である天地大父母様と同じ生命が私たちに与えられている。生命とはなんと尊いものでしょう。私たちが「天地大父母様」とお呼びするのは、「神様と私たちは親子です。生命の繋がりが分かります。」と、生命根源の親を見つけた喜びに満ちて、呼び掛けていることなのです。

 

至宝の生命、神秘の生命

天地大父母様の願いは、喜びと感動に満ちて、私たちが生命を輝かせて生きることです。天地大父母様の「生かそうとする光」、もう一方は私たちの「生きようとする光」、その両方が呼応する時、この世界は生命力に溢れた喜びの世界となるのです。人は大生命の一員なのです。鳥のさえずり、風の音、大地の息吹、生命力に漲(みなぎ)った大自然の様相を思ってみて下さい。天地大宇宙は生かそうとする慈愛と意思に満ちています。私たちは本来、この大宇宙の一員であり、この大生命体と一致して生きることで、光輝くことができるのです。

 

宇宙生命力と波長を合わせる

私たちの周りには宇宙生命力が漲(みなぎ)っています。その宇宙生命力は、太陽の光が教えるように、生かそうとする光です。この光を強く受けて、生命力を漲(みなぎ)らせるためには、一人一人の「心の有り様」が重要なポイントになります。誤った意識で心が殻を作ってしまうと、その殻が光を反射してしまうのです。また殻の中から外を見れば、歪んで見えてしまいます。誤った意識とは、天地大父母様を認識できない思いです。生かされている、天地があって自分がある、ということが分からない。これは人類がしてきたことですが、殻の中で、不平、不満、孤独、不安、心配を膨らませてしまいます。光に包まれながら、暗闇のような孤独地獄、不平地獄、不安地獄を形成し、その中で生命力もどんどん減退してしまうのです。光が見い出せず、自殺に向かうような気持になってしまう。人間も植物と同じで、光が当たらなければ、腐って消滅してしまうのです。では生命力を漲(みなぎ)らせるにはどうしたらよいか。それは、正しい意識を持ち、光に波長を合わせることです。真実は、「天地大父母様の光が私の周りに満ち溢れている」ということなのです。

21世紀は、闇を消す光が強くなり、誤った認識の殻が溶かされていきます。今私たち一人一人の意識が変革されるのです。この世界は天地大父母様の慈愛の光に満ちている。私の中にも、その光がある。生かされ愛されている。そのことを認識していく時、本来私たち人間が持っている光の魂、光の生命が輝き始めます。私の生命は、天地大父母様から頂いた至宝であり、喜びと感動の中で生命力を漲(みなぎ)らせ、生命の光が放たれる、そのような時が到来しているのです。